水車米とは
阿曽川の清流が育てた米を、水車の杵で昔ながらに丹精込めてつきあげたものです。
精白中に熱をもたず、ご飯の香りや食味など自然の風味が生かされています。
また栄養分の損失が少なく健康食品としても注目されてきています。

金出地の水車米の成り立ち
昔は脱穀した籾は「唐臼(とうす)」(籾摺臼(もみすりうす))を手で回して玄米にしていました。
ムラには「唐臼」をおいた「郷倉(ごくら)」もありました。
玄米は、各家の土間にあった「唐臼(からうす)」でつくか、各ムラにあった水車で精米していました。水車へは担い桶で運び込み朝入れると夕方までかかったそうです。ここの水車はバッタ式(天秤式)で、昭和五十年代当初まで実際に使われていました。冨満(とどま)渓谷を下った鞍居川には河鹿が鳴き、無数の蛍が乱舞し、そしてその清流が水車を回し、美味しい米を育てました。

水車のお米
水車小屋の上流にできるダム湖に沈む貴重な植物を移植し遊歩道を配した「自然植物公園」として甦らせようと取り組んでいます。
